鍼灸の歴史は古く2000年以上前に古代中国で生まれ時代とともに発展していきました。
日本では6世紀初めに中国の僧侶が仏典とともに鍼灸の医学書を持ち込んだことが始まりと言われています。
その後、漢方とともに日本全体に広く普及し医学の主流となっていきました。
日本ではさらに技術・理論を改良、発展させ独自の鍼灸治療を確立させ現在に至ります。
代替医療の主流としてWHO(世界保健機構)や世界各国の医療関係者からも注目をされています。
穴(ツボ)に刺した鍼による刺激が自律神経系・内分泌系・免疫系などに作用し、緊張を緩和し血液・リンパ液の代謝を向上させることにより、自然治癒力を高める働きがあると考えられています。
使用する針は直径0.12mm~0.44mm、長さ30mm~80mm程度を使用します。
(当院では完全使い捨てのディスポーザブル鍼を使用していますので感染症の心配はありません。)
刺し方は、
「単刺」・・・目的の深さまで刺入したら針を上下・回旋・振動などの刺激を加えすぐに抜く
「置鍼」・・・刺した状態で10~15分ほど置く
「電気鍼」・・・刺した針に微量の低周波電流を流し、筋肉を動かして血行促進を図る。10~15分ほど
「小児鍼」・・・刺さずに皮膚に接触させたり、押圧させます。
もぐさを使用し穴(ツボ)に熱刺激を加えることで血行改善が期待できます。
血液内の免疫物質が分泌されたり、造血作用が促進し機能改善や抵抗力の向上が起こると考えられています。
「直接灸」・・・皮膚の上に直接もぐさをのせて着火 もぐさの大きさは糸状や米粒・半米粒です。熱の刺激が強いため水泡ができ痕が残ります。
「間接灸」・・・皮膚ともぐさの間に灸点紙という紙をひいて直接皮膚にもぐさが触れません。にんにくや生姜を薄く切って挟む隔物灸などもあります。熱刺激は弱く痕が残ることは稀です。
東洋医学のひとつである鍼灸は、日本だけでなく、欧米など世界中で注目を集めています。
その効果について公的機関が研究を進め1997年にはアメリカの国立衛生研究所が鍼灸の効果と科学的根拠を認める声明を出しました。また2002年にはWHO(世界保健機構)がたくさんの疾患や症状に対する有効性を認めています。
以下の疾患があげられます。
・運動器系・・・関節炎、リウマチ、肩こり、五十肩、腰痛、腱鞘炎、頸肩腕症候群、頚椎捻挫後遺症、外傷の後遺症(骨折・捻挫・打撲・むちうち)
・神経系・・・頭痛、めまい、神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー
・呼吸器系・・・気管支炎、喘息、風邪および予防
・循環器系・・・高血圧低血圧症、心臓神経症、動脈硬化症、動悸、息切れ
・消化器系・・・胃腸病、胆のう炎、肝炎、肝機能障害、胃十二指腸潰瘍、痔疾
・代謝内分泌系・・・糖尿病、脚気、痛風、バセドウ氏病、貧血
・生殖・泌尿器系・・・膀胱炎、尿道炎、尿閉、前立腺肥大、腎炎、陰萎、性機能障害
・婦人科系・・・生理痛、月経不順、乳腺炎、不妊、冷え性、更年期障害
・眼科系・・・眼精疲労、結膜炎、仮性近視、疲れ目、かすみ目、ものもらい
・耳鼻咽喉科系・・・中耳炎、耳鳴り、難聴、メニエル氏病、鼻炎、蓄膿、鼻出血、咽喉頭炎、へんとう炎
・小児科系・・・小児喘息、小児神経症(夜泣き・かんむし・夜驚・消化不良・食欲不振・偏食・不眠)、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善
瞑眩(めんげん)
鍼灸治療後に体調の変化を訴える患者様がおられます。
「身体がだるくなった」、「吐き気をもよおした」、「下痢になった」、「頭痛」、「眠気」などがあります。
これは、身体が快方へ向かうときに好転反応と呼ばれる症状で東洋医学では瞑眩(めいげん)と言います。
自己治癒力(自然治癒力)によって健康になっていく過程で、さまざまな反応が現れることがあります。
この反応は個人差がありますが、半日~1日程度でおさまります。
1部位(例:肩だけ) | 1,000円 |
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2部位(例:肩+腰) | 1,500円 |
※以降1部位増えることに500円追加されます。
鍼灸治療はたくさんの適応症状があり身体の機能を高めることができみなさんの悩みに対応できる治療法です。
特に当院ではスポーツ選手のシンスプリントなど下肢の症状を得意としています。
興味のある方はお気軽にご相談ください。