-スポーツ障害 | 京都府八幡市 たんぽぽ鍼灸整骨院

肘のスポーツ障害

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

上腕骨外側上顆には手首や指を伸ばしたり、反らすときに使う筋肉がつながっています。
この部分に大きな負荷が継続的にかかる、何度も同じ動きを繰り返すと炎症が起こり外側上顆炎を発症します。

テニスやゴルフなどのスポーツをする人に多くみられるため「テニス肘」と一般的には呼ばれています。

日常生活においてもタオルを絞る、物をつかんで運ぶ、パソコン操作をするなど手を使う作業が多い30歳代~50歳代の女性に多くみられます。

症状

主にテニスのプレー中での上腕骨外側上顆部から前腕にかけての痛みで、時に熱感を有する場合もあります。
日常生活では物を持った時、タオルを絞った時、パソコン操作時などに痛みが現れます。
安静時では痛みがでることはありません。

治療

使い過ぎていた部位を休ませるためにも、スポーツを休止し安静にすることが必要とされます。
保存的治療を行えば充分に機能回復する場合がほとんどです。
痛みが軽減すればストレッチ・筋力トレーニングを行い、サポーターを着用しながら再発防止に努めます。

腰のスポーツ障害

腰椎分離症

成長期のスポーツ選手にみられる腰痛として腰椎関節突起間部の疲労骨折で「腰椎分離症」というものがあります。
多くは体が柔らかい中学生頃(10~15歳)に発症し、スポーツ活動のなかでもランニングや体操競技など腰を反ったり、野球やテニスなど腰を捻る動作などが繰り返し続くと腰椎にストレスが加わり続けることにより起こります。
成長期のスポーツ活動で腰痛が出現する場合は、分離症を疑ってみることが必要です。

症状

発症の仕方はさまざまで、徐々に痛みを感じるケースや、ある一瞬の動作で「グキっ」と痛みが走ってそれ以降腰痛が続くというような場合もあります。
好発部位はL4/5腰椎に好発し、腰を後ろに反らした時に痛みが増強します。

治療、診断

原則として保存療法が第一となります。急性期であれば6カ月程のコルセット着用で分離部の骨癒合が期待できます。分離症があっても強い痛みや日常生活の障害なく生活できる場合が大部分です。
一定の安静期間後に疼痛が軽減したら体幹・股関節のストレッチ、腹背筋訓練など基本的運動を開始し、一般的な腰痛予防を心がけます。
初期での多くは3カ月程で骨癒合がみられるためその場合、予後良好になります。

膝のスポーツ障害

Osgood-Schlatter病 (オスグッド・シュラッター)

脛骨粗面部に疼痛と腫脹が生じる骨端症の一つで、10~14歳のスポーツをしている男子に好発します。
スポーツ活動で大腿四頭筋の収縮が脛骨粗面部を繰り返し牽引することで生じます。

症状としては、脛骨粗面部に限局した痛みで運動量に応じて痛みが増加し、進行するにつれて脛骨粗面部の膨隆が著しく現れます。
治療は運動後のアイシング、大腿四頭筋過緊張改善のためのストレッチ、スポーツ制限を勧め、テーピング、包帯、サポーター等の固定により治療をしていきます。

膝蓋靭帯炎(Jumper’s knee)

膝蓋靭帯炎は膝伸展機構のスポーツ障害で、15~17歳のバレーボールや、バスケットボールなどの跳躍を多用するスポーツ種目に多く発症します。
ジャンプや着地などの繰り返しにより膝伸展機構に過度の伸張力が加わることで生じます。

症状としては、膝蓋骨下端部の疼痛・圧痛を認め、尻上がり現象や症状が進行すると運動時痛が現れ、スポーツパフォーマンスの継続が不可能になります。
まず運動制限を指示し、局所のアイシング、大腿四頭筋のストレッチ・筋力訓練、テーピング等、患部の安静を保ち保存療法にて経過をみます。

腸脛靭帯炎(Runner’s knee)

男性で長距離走を行う人の発症が多いので「ランナーズニー」とも呼ばれ、典型的なオーバーユースシンドロームのひとつです。
膝関節の屈伸を繰り返す動作で腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の骨隆起との間で過度の摩擦が生じて発症し、膝関節の外側に圧痛・運動時痛を認めます。
また、O脚の人や、足関節が回外足など下肢のアライメント異常のある方の発症が多いとされています。
保存的治療が基本となりまず原因となっているランニング量を減らします。
大腿筋膜張筋や大殿筋のストレッチを主体に患部のモビリゼーションを行います。

滑膜ヒダ障害(タナ障害)

膝蓋骨と大腿骨内側顆の間にある滑膜ヒダ(タナ)が膝の曲げ伸ばしを繰り返すことで膝蓋骨と大腿骨の間に挟まり、大腿骨と擦れて炎症を起こすことで生じます。
膝の屈伸と打撲を伴うスポーツによく見られ、10~20歳の若い女性に好発します。

症状は膝の内側に疼痛、屈伸時に違和感・引っかかり感・クリック音などがあり、進行すると安静時にもジンジンとした痛みが続くようになります。
治療としては運動の中止、包帯固定、局所の安静と保存療法が基本となります。

有痛性分裂膝蓋骨

膝蓋骨は通常一つの状態ですが、生まれつき皿が割れたように分裂している人(先天性)が稀にいます。
これを「分裂膝蓋骨」といい、痛みを伴うものを「有痛性分裂膝蓋骨」といいます。

またスポーツ活動において大腿四頭筋の繰り返す牽引力によって膝蓋骨に負荷が蓄積したり、衝撃など膝を強くぶつけた際でも割れてしまうケースがあります。
通常、無症状であることが多いですが、スポーツ活動を契機に膝関節上外方に痛みが現れ、分裂部に一致して圧痛、叩打痛、膨隆を認めます。

12~16歳頃の男性に好発し、分裂のタイプには数種類あり、Ⅲ型のタイプがほとんどを占めます。
治療の基本は保存療法となります。運度量の軽減、大腿四頭筋のストレッチ、アイシング等を行い治療します。(膝蓋骨の骨化後や早期にスポーツ活動に復帰したい場合は手術療法も考慮します)

下腿のスポーツ障害

過労性脛部痛(シンスプリント)

下腿内側筋群の牽引により脛骨骨膜に炎症をきたすオーバーユース症のひとつであり、繰り返しのランニング、ジャンプ、ターンなど過度に行った場合に発症しやすい障害です。

原因

過度の運動量・時間、運動内容、フォームの変更、硬い路面、薄く硬いシューズ、下肢の形態異常(O脚、回内足、扁平足など)、股・膝・足関節の柔軟性低下、足関節可動域低下など誘因となるものは様々です。

症状

下腿内側の中央~下部にかけての鈍痛・圧痛があります。
初期の段階では走り始めに痛みを感じますが、走っているうちに痛みは消え、その後走り終えると再度痛みを感じます。悪化すると腫脹、発赤、熱感などの炎症が見られ、歩行の際にも痛みがでるようになります。

※疲労骨折の場合、骨折線に沿って限局した圧痛があります
シンスプリントの症状は病態の進行程度によって以下のように分類されます。

治療

運動量を抑え、完全休養(2~3週程)をすることで痛みの軽減をしていきます。
痛み出して間もない急性期では患部が炎症を起こしているのでアイシングをし、下腿内側筋群のストレッチを行います。
また、足関節周囲筋の筋力強化を痛みのない範囲で始めていきます。

予防として靴を含めた足の環境の見直しが必要で、インソールの挿入し、クッション性が良くかかとの安定したシューズを選ぶことが重要です。


アクセス情報

所在地

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